コロナワクチン接種して2週間以上たっているにもかかわらず、コロナに感染してしまうことをブレークスルー感染といいます。ブレークスルー感染の場合、気にされるのはかかってしまったらどうなるのか?ということですが、ほとんどの方が重症化しません。つまり、無症状だったり、軽い風邪症状だったりという程度が多いです。もちろん高年齢や非常に重篤な基礎疾患があると肺炎にいたったり重症化してしまうこともありますが非常に稀です。コロナ重症患者の98%はワクチン未接種の方です。2回接種して2日目にコロナを発症したという方は2回目のワクチン接種をする前に感染が成立してしまった方ですので、狭義のブレークスルー感染には相当しません。
じつはブレークスルー感染の本当の怖さは自分自身が重症化することではありません。先にも述べたようにワクチン接種済みの方はコロナに感染しても症状は軽かったりほとんど無症状になります。そのため自分自身がコロナ感染者であると認識できません。つまり自宅の中でコロナワクチン未接種の人(12才未満の子供など)がいると、ワクチンを打っていても感染してしまうとウイルスの排出量はそれほど減りきらないので、未接種の人にしっかり感染させてしまいます。お母さんがワクチン接種後1ヶ月くらいで風邪気味程度になって、その1週間後に自分の子供達がコロナを発症した例があります。調べると母親もブレークスルー感染でコロナ陽性になっていました。ワクチンのおかげで母親自身は症状がほとんどないのに我が子に感染させてしまっているという状況となったわけです。他にも同様のケースがあって、今年のお盆でじいじ・ばあばがワクチン打ったからといって会いに行った所、ブレークスルー感染中のじいじ・ばあばから子供家族がうつされてしまったという例もあります。もちろんみんなワクチン接種済みの人だけならブレークスルー感染を起こし合ってもほとんどそのグループ内では感染していることすら気づかない可能性があります。
まだまだ、色んな事がありますので注意しましょう。
それと妊婦の方は急いでワクチンを受けて下さい。当院では以前からワクチンのことを話していたので妊婦のワクチン接種率は9割ほどになっています。