不正性器出血や腹痛や痒みなどの症状がある場合、クリニックに受診するタイミングはその症状があるときがオンタイムです。でも、癌検診やそのほか一寸気になるので診察を受けたいときはいつがいいのでしょうか?検診として代表的なものをいくつかあげて説明します。
子宮頚癌検査は月経の真最中だと血液ばかりになるのでその日は避けたほうがいいです。月経の終わりかけなら問題は無いです。子宮体癌検査は子宮の内膜検査になるので妊娠していない条件が必要になるので妊娠する可能性のある状況下の方は月経の終わりかけがいいです。また排卵日以降になると内膜が肥厚してくるので内膜増殖症と診断してしまうクリニックがあったりするようです(必要がないのに低用量ピルを処方されてしまっていたりしています)。もし内膜が厚い時期であれば月経後に再度超音波検査で内膜の厚さを診れば肥厚していないのがわかります。卵巣も月経の終わりかけがいいです。その理由は排卵日頃になると卵胞(排卵の準備)ができます。しかし、少し排卵障害がある方は排卵日以降に超音波検査をうけるとその卵胞が存続卵胞という状態になって大きく嚢胞性に腫れてみえる事があります。これをみて「卵巣腫瘍だ!」といわれてしまっている方もいます。不妊症の検査は当院では月経終わりかけに集約することが多いのですが、まずはお話もするので初診自体はいつのタイミングでも良いと考えています。妊娠の初診は妊娠反応検査で陽性ならできるだけ速やかに受診してください。妊娠検査の陽性結果は子宮外妊娠などの異常妊娠も含まれているからです。
ここしばらく、ほかのクリニックで内膜増殖症とか卵巣腫瘍とか多嚢胞性卵巣は体癌になりやすいとか言われ不安になり当院に転院される方が頻出していたのでそれぞれの受診時期のゴールデンタイムを述べました。当院ではもしゴールデンタイムでなくてもその説明をしつつ検査をしますが、やはり、良い時期というのがありますので理解しましょう。
2019.10.04