医院名:医療法人真理恵会 田中彰クリニック 
住所:〒224-0003 神奈川県横浜市都筑区 中川中央1-37-9 TNKビル2F 
電話番号:045-914-6560

コラム

2019.10.04

2015年1月 時間外の対応

大学病院時代や日赤病院時代と同様に当院は原則365日24時間患者様への対応が可能なようにしています。特に日赤病院時代にはすごく遠方からの患者様からの問い合わせや救急診療要請がありました。妊娠中の方が多かったですが妊婦様でなくても結構診察をしていました。一番多かったのは妊娠初期に出血して心配での連絡です。かかりつけの患者様よりも、かかっていない方からの連絡が多かったです。まず一番多いのが「かかりつけだったクリニックが音信不通」(ひどいところだと昼間の休憩時間帯ですら電話にも出ません。)というものです。でも酷なようですが、その医療施設を選択した自分を恨むしかないのです。次に多いのは「流産したら来てね」というコメントを言われたというものでした。このコメントはある意味正しいのですが、つらいですね、こういわれると・・。妊娠の初期は実際のところ一部の症例を除いて「流産するもの」はしてしまいます。「流産しないもの」は投薬などしなくてもほとんど流産をしません。ですので「正しい」のです。でも、絶対に不安で怖いですよね、頼れる先生がいない感じがするので・・。以前も現在も私はいつも回りくどい言い方かもしれませんが「今出血したばかりであれば、精神衛生上(気持の上では)すぐ来院して超音波検査などの診察をうけるのがいいのですが、肉体的には出血し始めはまずは安静にして時間を置いてから来院されるほうが安全です。すぐ来院されて胎児が元気であると安心できても出血開始直後の移動の結果、帰宅後、さらに新鮮な出血が増量してしまうということがありえますので。でも、それ以降、出血が増量したり強い腹痛を伴う場合は夜中や明け方であっても連絡を下さいね。」と話します。先ほどの「流産したら来てね」は患者様と対峙しあう表現で、私のは寄り添う形をとっていると思っています。医学的に根本的には同じことなのですが、気持の上では真逆だと思っています。

tel.045-914-6560
一番上に戻る