以前にも書きましたが、不妊症の原因には「3つ」+「もう一つ」の4つ有ります。
「3つ」は「排卵していますか?」「精子は元気ですか?」「卵管は通ってますか?」です。
「もう一つ」は「夫婦生活はできていますか?」です。当然「夫婦生活の最中にいわゆる元気がなくなって」最後までできないことが入っていますが、もっと問題なのが「夫婦生活に対しての考え方」だと思っています。
当院では外人女性の挙児希望の方も来院されています。私自身も産婦人科医になって35年たちますが、30年前の頃、大学の不妊症外来での指導と外人の方への指導が今も似ていると感じています。何のことかと言いますと、最も妊娠しやすい時期つまり排卵日を調べるため、現在通っている外人の方と30年以上前の日本人の方へは「排卵日を決定しますので、その2,3日前から禁欲して下さい(つまり仲良しをしないでほしい)」とお願いします。連日の仲良しだと、いざ排卵日なのに精子が薄くなる方がいるからです。
もちろん、夫婦生活は大丈夫!という方が多いとは思いますが、排卵日を見当つけて「タイミングとってます」という方が今の日本人はほとんどです。「タイミングをとっている」というのは、排卵日かな?という時以外は「基本的に夫婦生活はない」ということと同じ事になります。勉強で言えば毎日こつこつ勉強しているのと、「ヤマをはって、そこだけ勉強する」と言うことと同じです。ここが、結構ネックになってきているご夫婦が多いです。というのも最初は「タイミングの時だけする」から、そのうち「タイミングとること自体がつらい」に変わってきている方が増えています。
この風潮は何とかならないのかな?と思う次第です。
とは言っても「面倒でしたくない気持ち」もわからないでもないのですが、、、難しいですね。
面倒になってしまったら相談して下さいね。
2019.10.04