医院名:医療法人真理恵会 田中彰クリニック 
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電話番号:045-914-6560

コラム

2019.10.04

2014年3月 子宮頸癌の手術希望について

宮頚癌検査で明らかに癌であると診断されれば当然外科的療法(手術)を希望されます。また、正常であれば何もしません。
しかし、以前から御話しているASC-US,ASC-H,LSIL,HSILはどうなのでしょうか?
基本的には現在の趨勢からするとHSILの真ん中あたりに手術をするかどうするかの境目があります。つまり、HISLで組織診をして、高度異形成(severe dysplasiaもしくはCIN3)で手術の決定が出ます。
一般的にASC-USの方は手術のことは何もおっしゃりません。でも、長年、LSILやHSILのままで推移していると「もう、うんざり・・。手術して!」という方が増えてきます。
そういう方には・・・今の大河ドラマは戦国時代でしたからそれを喩えに使うと・・・
お城の外堀で満身創痍で戦っている侍たちの様子がLSIL,HSILになります。当然、何もないときの侍(つまり、細胞)より見た目(顕微鏡で)は変化があるので、もう、切り捨てようか?兵糧を渡さないようにする(手術で切り取る)方がいいのか?と思いがちです。でも、まだ、お城を守っている味方の侍ですので、切って捨ててはいけません。HPVウイルス(頚癌を起こすウイルス)からまだ守ってくれる側にいるのです。外堀を取り除くと、一時的にはきれいになりますが、内堀にHPVが侵入してきますので、お城の本丸がやられてしまいます。ですので、LSILとHSILの半分はまだ手術しないほうがいいのです。もちろん、寝返ってしまってHSILからすすんで高度異形成やさらには癌細胞になってしまったら、すぐ切って捨てる必要があります。そこの寝返ったかどうかの情報戦をしているのが、毎回の細胞診なのです。今回の喩えは一寸わかりにくかったですかね?わかりにくかったら、また当クリニックに聞きに来て下さい。

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