妊婦健診の時、超音波検査を行なうことにより、医学的には胎児及びその周囲の異常の有無を確認できるのは当然のことですが、ほとんどの方が特に胎児等に異常はありません。なので、超音波検査の目的は胎児が元気であることを確認できて、さらに胎児を画像で見ることによって幸せな気持ちになることがメインになります。そのため、できるだけリアルな画像を提示できたほうが更に良いと考えるのが自然の流れだと思います。現時点において最もリアル感を味わえるのが、3D/4D超音波検査となります。
ただ、経腹超音波(お腹の上から見る超音波検査)ですと、胎児が相当大きくなってきていますので子宮壁と胎児が接触している位置関係になると、分離して表現するのが非常に難しく、「ぬり壁」状態になってしまったり(子宮壁が覆う状態)、逆に深度を下げると胎児の内部構造のスライス面になってしまいます。そのため、別途有料で3D/4D経腹超音波検査を行なう施設では検査技師が時間をかけて、胎児が子宮壁から離れる時を狙って画像を撮っています(最新版器機では深度を変えて離れてなくても分離できるものもありますが)。
そこで・・・できれば3D/4D画像を撮ってあげたい。でも、時間をかけず、きれいにとれないかと考えた結果、胎児が子宮内で宙に浮いている状態である「経腟」超音波検査の時の3D/4D画像が良いと結論づけました。この度、経腟超音波(内診台での妊娠初期の)での3D/4D超音波検査を行える様に新しい器機に刷新させたところです。若干内診の時間が長くなりますが、当院での妊婦健診の方には希望があれば行なっています。
もちろん、当院では経腹超音波検査の3D/4D検査の時と一緒で、別途、3D/4Dの追加料金はいただかないので、その部分はある意味「タダ」です。結構綺麗にみえるので子宮の中で胎児が動いている姿を動画で見てみて下さい。さらにUSB経由で動画を保存できる様にしていますのでUSBメモリーも持ってきて下さい。
あまりにも綺麗な画像なので、お伝えしたくて仕方なく書きました(ちょっと宣伝入っているのかな?)。
あと、2019年のGWは10連休ですが、5月1日と5月2日は通常に近い時間枠で外来をしています。
2019.10.04