医院名:医療法人真理恵会 田中彰クリニック 
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電話番号:045-914-6560

コラム

2020.06.03

クリニックの受診(2020年5月30日時点)

非常事態宣言が解除になった最初の土曜日に書いています。非常事態宣言が解除になったからといってもコロナがなくなったわけではありませんが、少し以前の生活になりつつ?あります。今回はコロナそのもののことではなく、現状でのクリニックに受診する話をします。

人混みや病人が集まるであろうと推察してしまうクリニックには行きたくなくなるのは人情ですが、切羽詰まるとどうしようもなくなります。今回の非常事態宣言中にあった出来事として代表的な2例をお話しします。

以前から子宮癌検診の結果が異形成(前癌状態を含む)のため3か月以内での受診を要する方が、本来2月には受診する予定であったのですが、コロナのことがあってクリニックに行くことをためらってしまい受診していませんでした。しかし、GW前に不正性器出血が出現し、心配になって受診しようとしたところ、熱が出てしまい保健所から4日間の自宅待機を指示され(その当時37.5度以上4日間自宅待機がまかり通っていたころ…結局、とある大臣の弁によると「誤解」だったらしいですが)、診察に来られなくなり非常に不安な日々を過ごしていた(癌になっちゃったのじゃないかと…)。

もうひとつの例は同様に2月の月経が最後で3月に妊娠反応陽性になったのですが、コロナが怖くて医療施設に受診せず、5月になって妊娠(まだだれも診てないのでどんな妊娠か不明)しているのに出血が始まってしまい、コロナが怖くても診察を受けなくちゃということになったのですが、そんな時に限って熱が出てしまい妊娠中は2日間様子みる(保健所からの指示です。これも「誤解」だそうですが)ことになってしまいました。「妊娠中のコロナ否定できずの発熱者」を診る場所はGW明けの頃はまだ確立されておらず、立ち往生状態になりそうになりました。電話での相談にはのれるものの実際の診察はできませんでした。そもそも、コロナのPCR検査は保険適応といっても指定医療施設のみで一般の医療施設である当院でしたくてもできないのです(自費で検査しようとしてもそれも受け付けてくれないのです)。

クリニックの受診は不要不急なことではないので、少し緩和中になっている今、受診しておいてください。第二波中にまた産婦人科疾患の救急症状が発熱と重なってしまうと、診療が可能なところが非常に狭められてしまいますので。そのとき相談されても、電話だけで実際の診察が出来ません。オンライン診療は妊娠中の方や癌の疑いの方などは不可能なのです。対面での診察が全てです。ちょっと検討してみてください。

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