妊娠したかな?と思ったとき、使う検査薬が妊娠検査薬です。これは陽性になると
妊娠した!ということになります。ただ、妊娠反応陽性のほとんどが正常な妊娠ですが、異所性妊娠や流産、場合によっては絨毛性疾患も混じっています。でも、妊娠をした結果、陽性反応が出ます。
排卵したかな?と思ったとき、使う検査薬が排卵検査薬・・・とは言い切れません。ここが難しい所で、排卵検査薬は脳下垂体からLHホルモンというのが高値になることによって、卵巣にとっては、排卵しろ!という合図になっています。そのため、排卵した結果、排卵検査薬が陽性になるのではなく、排卵しろという合図があっただけで、実際排卵したかどうかは不明なのです。基本的に排卵に何ら支障が無い方は「排卵の合図(LHの高値)=排卵」となりますが、排卵障害のある方は「LHの高値=排卵」にはなれないことが多いです。場合によっては数日間LHホルモン高値、つまり排卵検査薬の陽性が続く事がありますが、これは毎日排卵しているのではなく、この期間、全く排卵できていないことになります。
妊娠検査薬は妊娠した結果陽性となるのに比べ排卵検査薬は排卵するような命令が来ていることしか意味していません。ここを誤解すると「私は排卵できているの妊娠しないなあ」と思い込んでしまい時間を浪費してしまいます。
変だなと思ったら、クリニックに受診しましょう。
2020.01.01