インフルエンザの予防接種
毎年インフルエンザの型が変わるため、それに見合った予防接種を受けていないと 感染を防ぎきれなくなります。また、予防接種をしていても感染して発症することがありますが、接種済みであると軽症で済むことが多いです。
妊娠中のインフルエンザの予防接種の可否についての問い合わせが結構あります。 妊娠中のインフルエンザの予防接種は率先して行う方が良いとされています。なぜなら妊娠中のインフルエンザは重症化することが多い傾向にあるからです。
また、インフルエンザの予防接種にはチメロサール入りとチメロサールフリー(入っていないもの)の2種類があります。チメロサールとは有機水銀の防腐剤です。大きなボトルにインフルエンザの予防接種が入っていて、何度もそのボトルから分配して使えるようにするため、チメロサールを入れている物が多いです。当院では開院以来どうしても手に入らなかった1年を除いて毎年、チメロサールフリーのものしか用意していません。
以前新型インフルエンザが流行するといわれたとき、その新型インフルエンザの予防接種が国の専売になったことがあります。その際、国からの指導で妊婦にはチメロサールフリーのものを接種するように指示がありました。その観点からも産婦人科ですのでチメロサールフリーのものしか用意していません。接種の時期や価格などは当クリニックに問い合わせてください。
HPVの予防接種
子宮頸がんを発症するウイルスのHPVを防ぐために当院ではガーダシルが接種可能です。中学1年生から高校1年生までの女性には公費で無料で実施可能です。
この予防接種での副作用に関していろいろ言われていますが、世界的にはほぼほとんどの先進国では接種を続けています。明らかにこの予防接種を受けている方と受けていない方とでは、子宮頸がんの予備軍に入る方の数に差が出ています。もし質問があれば一度おいでください。
また、ガーダシル9と言って9種類のHPVの型を予防できるものがありますが、現時点においては日本では認可されていないので、当院では接種が出来ません。残念でなりません。個人輸入で接種している医療施設がありますが、接種後に起こった副作用には関知しないと書かれていたりして、当院では、責任を持って実施できるまで待つしかないと考えています(令和元年10月時点)。どうしてもガーダシル9という方は、海外旅行でハワイなどで接種してくるのもありかと話しています。とても金額が張ると思いますが。
MRの予防接種(風疹・はしか)
横浜市に住民票がある女性で妊娠を望まれている方、そしてそのお相手は風疹抗体検査を無料で受けられます。当院でも男女ともに無料で検査可能です。現在、国の方針で、ある年齢のグループの男性の風疹抗体検査も無料で実施できるようにその手紙が送られています。その方の検査も当院で可能です。
そして、検査結果で十分な風疹抗体を持っていない場合、横浜市の公費の補助でMRワクチン(はしかと風疹のセットになっているワクチン)が3300円で接種可能となっています。風疹の抗体は特に重要で、胎児奇形を防ぐ意味では必須です。
そのほかの公費の予防接種
公費補助となっている予防接種も時期によっては実施しています。お問い合わせください。